カテゴリー: 給付金・手当

  • 出産育児一時金って何?もらえる50万円をわかりやすく解説

    出産育児一時金って何?もらえる50万円をわかりやすく解説

    出産でもらえる50万円って何?どうやって受け取るの?
    最終更新日:2026.01.13
    ざっくり言うと

    出産って、入院や分娩の費用でだいたい40〜60万円くらいかかります。
    このお金の負担を減らすために、健康保険から赤ちゃん1人につき最大50万円がもらえます。
    これが「出産育児一時金」と呼ばれるものです。

    • いくら?最大50万円
    • 誰が?健康保険に入っている人(家族も)
    • いつから?妊娠4か月以降の出産
    • 手続きは?ほとんどの場合、病院がやってくれる
    • 双子は?人数分もらえる(2人なら100万円)
    • 期限は?出産から2年以内

    注意:「産休中のお給料のかわり」にもらえるお金(出産手当金)とは別の制度です。両方もらえることもあります。

    あわせて読みたい サムネイル 出産手当金ってなに?産休中のお金のはなし 産休中にお給料が出ないかわりにもらえるお金について、金額の計算方法や申請のしかたをわかりやすく解説。

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    そもそもなんで50万円ももらえるの?

    ふだん病院に行くと、窓口で払うのは3割ですよね。残りの7割は健康保険が負担してくれています。

    でも、出産(ふつうのお産)は「病気の治療」ではないので、この3割負担のしくみが使えません。つまり、入院や分娩にかかるお金は基本的に全額自己負担なんです。

    「それだと出産するのに何十万円も必要になって大変じゃない…?」ということで、健康保険から出産のときにまとまったお金を出しますよ、というのがこの制度です。

    ふだんの病院(かぜ、ケガなど) 窓口で払うのは 3割 残りは健康保険が負担 くらべると… 出産(ふつうのお産) 「病気の治療」じゃないから 全額自己負担 これだと大変… だから健康保険から 50万円 もらえる!

    ふだんの通院と出産の違い

    「出産ってお金かかるんでしょ?」→ はい、でも50万円の補助があるので、実際に自分の財布から出すのは「出産費用 − 50万円」の差額だけ、ということが多いです。出産費用が50万円以下なら、おつりが返ってくることもあります。

    出産費用って実際いくらかかるの?

    病院によってかなり差があります。厚生労働省の「出産なび」で、お近くの病院の費用を比較できます。

    出産なび(公式)で調べる
    ※厚生労働省の公式サイトに移動します

    費用の目安がわかったら、次は「いつまでにいくら貯めるか」の計画が必要です。産休・育休中は収入が下がる期間でもあるので、今のうちに家計の見える化をしておくと安心です。マネーフォワード MEなら銀行・カードを一括管理できます(無料)。

    保険見直し

    帝王切開・切迫早産になったとき、医療保険は使えますか?

    ふつうのお産は保険適用外ですが、帝王切開・入院が長引いたケースでは医療保険が役立ちます。出産前のこのタイミングで、加入中の保険が十分かどうか一度確認しておきましょう。一括比較で今の保険との差額もわかります。

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    50万円もらえるの? 48.8万円の場合もあるってほんと?

    基本は50万円です。ほとんどの人はこちらに当てはまります。

    ただ、次のような場合は48.8万円になることがあります。

    • 妊娠22週より前の出産(早産や流産を含む)
    • 「産科医療補償制度」に入っていない病院での出産

    「産科医療補償制度」って聞き慣れないですよね。ざっくり言うと、お産で赤ちゃんに重い障害が残ったときに補償してくれるしくみのことです。日本のほとんどの病院・助産院が加入しているので、ふつうに出産する場合は50万円の方になります。
    気になる場合は、かかりつけの病院に「産科医療補償制度に加入していますか?」と聞いてみてください。

    双子以上の場合:赤ちゃんの人数分もらえます。双子なら50万円×2=100万円、三つ子なら50万円×3=150万円です。

    誰がもらえるの? 条件はあるの?

    条件はシンプルで、次の2つを両方満たしていれば大丈夫です。

    1
    健康保険に入っている 会社の健康保険でも、国民健康保険(国保)でもOK。旦那さん(パートナー)の扶養に入っている場合も対象です。
    2
    妊娠4か月(85日)以降に出産した ふつうの出産だけでなく、早産・死産・流産・人工妊娠中絶も含みます。

    逆に、もらえないのはどんなとき?

    • どの健康保険にも入っていない(無保険の状態)
    • 妊娠4か月未満で流産等になった場合

    それ以外の人は、基本的にもらえると思って大丈夫です。正社員でもパートでもフリーランスでも専業主婦でも、健康保険に入ってさえいればOKです。

    どうやって受け取るの? 手続きは面倒?

    受け取り方は大きく分けて2パターンあります。そして、ほとんどの人はパターンAなので、実はあまり面倒ではありません。

    パターンA:病院が手続きしてくれる(いちばん多い)

    「直接支払制度」といって、50万円が健康保険から病院に直接払われるしくみです。自分がやることはほとんどありません。

    あなた 病院 健康保険 1 入院時に書類にサイン 「直接支払制度を使います」 2 病院が健康保険に請求 50万円が病院に直接入金される 3 退院時は差額だけ払えばOK! (自分で50万円を立て替える必要なし) 例)出産費用 55万円 の場合 55万円 − 50万円 = 自己負担 5万円

    パターンA:「直接支払制度」のお金の流れ

    つまり、自分で50万円を立て替える必要がないのがこのパターン。退院のときにお財布から出すのは差額分だけです。日本のほとんどの病院がこの方式に対応しています。

    出産費用が50万円より安かった場合:差額分は後から振り込んでもらえます。ただし、自分で「差額を返してください」の申請が必要なことがあります。退院するときに病院の窓口で「差額が出そうですか?追加の手続きは要りますか?」と聞いておくと安心です。

    パターンB:自分で立て替えて、あとから申請する

    次のような場合はこちらになります。

    • 病院が「直接支払制度」に対応していない(小さな助産院など一部)
    • 海外で出産した
    • 何らかの事情で、先に全額払った

    この場合は、退院後に自分で健康保険に申請して、後日口座に振り込んでもらいます。

    パターンBの場合、いったん全額を自分で払うことになります。出産費用が50万円以上かかることもあるので、事前に「いくらかかりそうか」を病院に聞いて、お金の準備をしておきましょう。

    パターンBになりそうな方、また差額が大きくなりそうな方は、楽天銀行の普通預金など利率の良い口座に出産資金を分けて置いておくのもひとつの方法です。

    「直接支払制度を使えない病院で産みたい」「費用が50万円を大きく超えそう」という場合は、出産前に資金計画を立てておくことが大切です。どう準備するか迷ったら、FPへの無料相談も選択肢のひとつです。

    あわせて読みたい サムネイル 出産費用が足りないかも?使える制度と備え方まとめ 出産費用が一時金を超えそうなとき、事前にできるお金の準備と使える制度を整理しました。

    申請ってどこに何を出せばいいの?

    受け取り方によって、やることが違います。

    パターンA(病院が手続き)の場合

    基本的に自分でやることはほぼありません。入院時に病院から渡される書類にサインするだけです。

    ただし、出産費用が50万円より安くて差額が出る場合は、自分で健康保険に「差額の申請」が必要なことがあります。

    パターンB(自分で立て替えた場合)の場合

    退院後に、以下を自分の健康保険に提出します。

    • 出産育児一時金の申請書(健康保険の窓口やサイトで入手)
    • 出産の証明(病院がくれる書類)
    • 領収書・明細書

    「自分の健康保険」ってどこ?

    会社で働いている人 → 会社の総務・人事に聞けばOK。保険証に「○○健康保険組合」や「全国健康保険協会(協会けんぽ)」と書いてあります。
    自営業・フリーランス・無職の人 → 住んでいる市区町村の役所(国民健康保険の窓口)。
    旦那さん(パートナー)の扶養に入っている人 → 旦那さんの会社の健康保険になります。

    期限は?

    出産した日の翌日から2年以内です。うっかり忘れていても2年以内なら大丈夫ですが、なるべく早めに申請しましょう。

    こういうときどうなの?(よくあるケース)

    妊娠中に会社を辞めた場合

    退職しても、次のどちらかでもらえます。

    • 退職後に別の健康保険に入った場合(国保や旦那さんの扶養など)→ その新しい健康保険に申請
    • 退職前に1年以上同じ会社の健康保険に入っていて、退職から6か月以内に出産した場合 → 前の会社の健康保険からもらうことも選べる

    ポイントは「二重取り」はできないということ。どちらか一方を選びます。どちらが有利かは、それぞれの保険料・給付額によって変わります。特に退職後は健康保険の選択で保険料が月数万円変わることもあるので、先に比較しておくのがおすすめです。

    あわせて読みたい サムネイル 退職後の健康保険、どれに入るのが正解? 退職したあとの健康保険の選び方を、任意継続・国保・扶養の3パターンで比較。

    旦那さんの扶養に入っている場合

    旦那さんの健康保険から「家族出産育児一時金」としてもらえます。金額は同じ50万円です。旦那さんの会社の総務・人事に聞けば手続きを教えてもらえます。なお、出産を機に扶養の条件(年収の壁)や家計全体を見直す家庭も多く、扶養内で働き続けるか・仕事に復帰するかの判断はFPに相談する人も増えています。

    あわせて読みたい サムネイル 児童手当っていつからいくらもらえるの? 子どもが生まれたら毎月もらえるお金のしくみ。申請のタイミングに注意。

    流産・死産の場合

    妊娠4か月(85日)以降であれば、死産・流産・人工妊娠中絶でも対象になります。つらい状況の中での申請になりますが、権利としてもらえるものなので、忘れずに申請してください。

    海外で出産した場合

    出産したときに日本の健康保険に入っていれば、申請できる場合があります。海外の病院の書類(出生証明・領収書)と日本語の翻訳が必要です。加入先の健康保険に事前に確認しましょう。

    「出産手当金」とか「高額療養費」とは違うの?

    名前が似ていてまぎらわしい制度がいくつかあります。整理すると、こういう関係です。

    出産まわりのお金の制度(主なもの) それぞれ別の制度なので、条件が合えば複数もらえます ← このページ 出産育児一時金 → 最大50万円 出産の費用を減らすためのお金 出産手当金 産休中にお給料が出ないかわりのお金 → 会社員の人が対象 高額療養費 医療費が高額になったとき上限を超えた分が戻る → 帝王切開などで関係することがある 自治体の助成(市区町村) 妊婦健診の助成、出産祝い金など → 住んでいる場所によって内容が違う ※ 会社員なら上2つを両方もらえることも

    出産まわりのお金の制度マップ

    たとえば会社員の人は「出産育児一時金」と「出産手当金」を両方もらえることがあります。帝王切開の場合は「高額療養費」も使えることがあります。お住まいの市区町村の助成も別でチェックしてみてください(「○○市 出産 助成」で検索するとだいたい出てきます)。

    帝王切開になった場合、一時金だけでなく高額療養費との組み合わせで実質的な自己負担をかなり抑えられるケースがあります。詳しいシミュレーションは次の記事で解説しています。

    あわせて読みたい サムネイル 帝王切開のとき使える「高額療養費」って? 医療費が高額になったとき、上限を超えた分が戻るしくみをわかりやすく解説。

    会社員なら「出産育児一時金」とは別に、産休中の収入補填として「出産手当金」ももらえます。合わせると受け取れるお金はかなり変わりますので、両方の計算をしておきましょう。

    あわせて読みたい サムネイル 出産手当金ってなに?産休中のお金のはなし 産休中にお給料が出ないかわりにもらえるお金について、金額の計算方法や申請のしかた。

    みんなが気になる Q&A

    Q. お金はいつ入ってくるの?

    A.「病院が手続き」パターン(直接支払制度)を使った場合、50万円は病院に直接入るので、自分の口座には振り込まれないのが普通です。出産費用が50万円より安くて差額が出る場合は、申請後に振り込まれます(時期は保険者によりますが、申請から1〜2か月が目安です)。自分で全額立て替えた場合は、申請後に審査のうえ振り込みになります。

    Q. 出産費用が50万円より安かったら?

    A.差額分をもらえます。たとえば出産費用が42万円だったら、50万円−42万円=8万円が戻ってくるイメージです。ただし「差額を返してください」の申請が別途必要なことがあるので、退院時に確認しましょう。

    Q. 無痛分娩でももらえるの?

    A.はい、もらえます。無痛分娩でも帝王切開でも、もらえる金額は同じ50万円です。ただし無痛分娩はオプション費用がかかることが多く、出産費用自体が高くなる傾向があるので、差額として自分で払う金額は増えやすいです。

    Q. 帝王切開だと何か変わる?

    A.出産育児一時金の金額は変わりません(50万円のまま)。ただし帝王切開は「手術」なので、ふだんの病院と同じく健康保険の3割負担が使えます。さらに自己負担が高額になった場合は「高額療養費制度」で上限が設けられます。つまり、出産育児一時金とは別の仕組みでも助けてもらえる可能性があります。

    Q. 申請するの忘れてた…もう遅い?

    A.出産した日の翌日から2年以内であれば大丈夫です。まだ間に合う場合は、早めに加入先の健康保険に連絡しましょう。

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    もっと詳しく知りたいとき(公式の情報)

    この記事はわかりやすさを優先して、細かいルールを省略している部分があります。最終的に正確な情報は、以下の公式サイトや、あなたが加入している健康保険の窓口で確認してください。

    この記事は一般的なケースをわかりやすくまとめたものです。最終的な判断・必要書類は、あなたが入っている健康保険の案内が基準になります。

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