副業の売上60万円、経費はどこまで認められる?(自宅Wi-Fi/光熱費など)|必要な出費の考え方と割合の決め方

副業の経費、自宅Wi-Fi・光熱費はどこまで認められる?割合の決め方と証拠の残し方
最終更新日:2026.02.05
ざっくり言うと

副業で売上60万円があっても、税金がかかるのは「売上」じゃなくて「売上−経費」の残り(利益)です。
自宅Wi-Fiや光熱費のように家と混ざる支出は、仕事に使った分だけを経費にするのが基本。
大事なのは「何を買ったか」より、仕事のためだったかどうか割合を説明できるかです。

  • 税金の元は?売上−経費
  • Wi-Fi・光熱費は?仕事分の割合だけ
  • 一番大事なことは?割合の根拠が言えること
  • 会社員の申告目安利益20万円超

注意:ここでの「経費」は一般的な考え方です。あなたの副業の内容・頻度・記録の有無によって、最終的な扱いは変わります。

あわせて読みたい サムネイル 副業の確定申告:売上・経費・利益のきほん 「売上」と「利益」の違いから、申告が必要になる条件まで。副業初心者向けにわかりやすく解説。

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そもそも「経費」ってどんな考え方なの?

副業で稼いだお金に税金がかかるとき、全部の売上に税金がかかるわけじゃありません。
「売上を作るために使ったお金(経費)」を先に引いて、残った利益にだけ税金がかかります。

売上 60万円 経費ゼロの場合 課税対象:60万円 税金がかかる 売上 60万円 経費 30万円を引く (Wi-Fi・機材・外注など) 課税対象:30万円 税金が半分以下に 経費なし 経費あり

経費を正しく計上すると、税金がかかる金額がぐっと下がります

つまり、経費を正しく申告するのは「節税のズル」じゃなくて、本当に使ったお金を正直に報告することなんです。むしろ申告しないと、本来払わなくていい税金まで払うことになります。

経費になるかどうか、どう判断すればいい?

副業の経費は「何を買ったか」で決まるんじゃなくて、「仕事のためだったか」と「説明できる根拠があるか」の2点で決まります。 国税庁の考え方でも、経費は収入を得るために直接必要な支出が基本です。

ポイント:「これは副業の売上を作るために必要だった」と1文で説明できるならOKになりやすいです。

  • 経費になりやすい支出:副業にしか使わないもの(サーバー代、素材費、外注費など)
  • 注意が必要な支出:家と混ざる費用(自宅Wi-Fi・スマホ・光熱費・家賃)→ 仕事分だけを計上する
  • 避けた方がいい支出:説明が難しい私用(普段着、趣味の買い物、家族の外食など)

迷ったときの確認方法はシンプルです。「この出費がなかったら、この副業の売上は作れなかった?」と自問してみてください。答えがYESなら経費になりやすく、NOなら難しいと思った方が安全です。

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売上60万円でも確定申告は必要? まず利益で考えよう

申告が必要かどうかは「売上」じゃなくて「利益(売上−経費)」で決まります。 順番に整理するとこんな感じです。

1
1年の売上を合計する

入ってきたお金の合計。売上60万円ならここが60万円。

2
1年の経費を合計する

仕事のために使ったお金の合計。レシートや明細から積み上げます。

3
売上−経費=利益を計算する

この利益が税金の計算に使う金額です。

会社員(年末調整済み)の場合

会社員で年末調整が終わっている人は、給与以外の利益が20万円を超えると所得税の確定申告が必要になることがあります。
ただし、20万円以下で所得税の申告をしない場合でも、住民税の申告が必要になる自治体が多いので、見落としに注意してください。

要注意:「確定申告しない=住民税も何もしない」ではありません。住民税の申告は別に必要になることが多いです。

あわせて読みたい サムネイル 利益20万円以下でも住民税の申告が必要なの? 所得税は不要でも、住民税の申告が必要になるケースをわかりやすく整理。

会社員以外(フリー・学生・無職など)の場合

会社の年末調整がない人は、利益が出たら申告が必要になることがあります。 ただし、所得税はだれでも差し引ける枠(基礎控除)があるので、利益がある程度小さければ税金がゼロになることもあります。
令和7・8年分(2025・2026年分)は、合計所得金額に応じて基礎控除が最大95万円まで引き上げられています。

1年の利益の合計(目安) 差し引ける枠(基礎控除)
132万円以下95万円
132万円超〜336万円以下88万円
336万円超〜489万円以下68万円
489万円超〜655万円以下63万円
655万円超〜2,350万円以下58万円

※表は理解用の目安です。他の控除の有無や副業の形態によって、申告が必要かどうかは変わります。

副業の売上が60万円あっても、経費が40万円あれば利益は20万円。会社員なら「申告が必要かどうかのボーダー」になるラインです。まず利益を計算してみるのが最初のステップです。

経費として認められやすいのはどんな支出?

経費の基本は「副業の売上を作るために必要だったか」です。 具体的には、こういう支出が説明しやすいです。

支出の種類 ポイント
仕事道具(PC周辺機器・プリンタ・撮影機材など) 私用が混ざるなら「仕事分だけ」の割合で。
サービス代(サーバー・ドメイン・クラウドツール・素材サイトなど) 仕事専用なら説明しやすく、経費にしやすい。
手数料(販売サイト手数料・振込手数料・決済手数料など) 売上を得るために必要な費用として扱いやすい。
外注費(デザイン・編集・記事監修など) 請求書や契約の記録を残すと強い。
学習費(書籍・講座・取材資料など) 副業の内容に直結していれば説明しやすい。
移動費(打ち合わせ・取材・発送のための交通費) 目的・日付・行き先のメモが大事。

「生活のついで」と言われやすい支出(家族の食事・趣味の旅行・普段着など)は、副業との関係が弱く、説明が難しくなりがちです。

迷ったら「この支出がなくても副業できたか?」と考えてみましょう。「できた」なら経費の説明は難しく、「これがないと仕事にならない」なら経費になりやすいです。

自宅Wi-Fi・光熱費・家賃は、どこまで経費にできるの?

自宅の費用は仕事と生活が混ざりやすいので、全部を経費にするのは基本的にNGです。 国税庁の考え方でも、家と混ざる支出は「明らかに仕事分だと言える部分だけ」が対象になります。

家全体(家賃・光熱費・Wi-Fiなど) 生活スペース (経費にならない部分) 仕事スペース (経費にできる部分) 「仕事スペースの広さ ÷ 家全体の広さ」が 家賃・光熱費の経費にできる割合の目安 例:10畳の部屋を仕事で使う → 全体の10% → 家賃の10%が経費

仕事に使うスペースや時間の割合で、経費にできる金額が変わります

自宅Wi-Fi(インターネット代)の場合

  • 一番ラク:仕事専用の回線・SIMに分ける(全額が説明しやすい)
  • 混ざる場合:「仕事に使う時間の割合」や「端末数の割合」などで分ける

例:月5,000円の回線を仕事で6割使っているなら、5,000円×60%=3,000円を経費にするイメージです。

電気・ガス・水道(光熱費)の場合

仕事で使う時間が短いなら、光熱費の経費は少なめになります。 仕事用の部屋があるなら「部屋の広さの割合」、ないなら「仕事に使う時間の割合」など、自分で説明できる基準を一つ決めて計算します。

家賃(賃貸)の場合

仕事で使うスペースがあるなら、「仕事スペースの広さ ÷ 家全体の広さ」で割合を出すのが一般的です。 たとえば10%を仕事スペースとして使っているなら、家賃の10%を経費にするイメージです。

「割合はどのくらいにすればいい?」という質問がよくありますが、決まった正解はありません。大事なのは「この割合にした理由を説明できること」です。面積・時間・使用ログなど、実態に合う根拠を一つ用意しておくだけで、申告の説得力がかなり変わります。

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高いパソコンを買ったとき、その年に全部経費にできるの?

仕事に使う道具でも、値段が高いものは「何年かに分けて経費にする(減価償却)」扱いになることがあります。

  • 10万円未満のもの:その年に一括で経費にできる場合が多い
  • 10万円以上のもの:数年に分けて経費にするケースが出てくる

注意:金額の線引きや扱いは、資産の種類・使い方・申告の形(青色申告かどうかなど)で変わることがあります。10万円前後の買い物をした場合は、確認することをおすすめします。

「10万円のパソコンを買ったのに、その年の経費にならないの?」と驚く人も多いです。分割して計上する=「減価償却(げんかしょうきゃく)」といいます。会計ソフトを使うと自動で計算してくれることも多いので、手計算で悩む必要はありません。

「経費です」と証明するために、何を残せばいい?

経費は「買った事実」だけでなく、「仕事のためだった」と説明できることが大事です。 Wi-Fiや光熱費のように家と混ざる支出は、割合のメモがあるだけで説明力がぐっと上がります。

  • 必ず残すもの:領収書・レシート、請求書、カード明細、通帳の記録
  • 混ざる支出には追加で:面積(㎡)や時間(何時間/日)のメモ、使用ログのスクリーンショット
  • 出費の説明:用途を一言(「記事作成の取材費」「動画編集ソフトのサブスク」など)

保存期間の目安:帳簿や領収書などは、種類によって5年〜7年の保存が求められます(申告の種類などで変わります)。

「レシートがないと経費にできない?」という質問もよくあります。レシートが一番強いですが、カード明細・振込記録・請求メールなど支払の証拠が残っていれば、代わりになることもあります。ただし説明が弱くなるので、可能なら発行してもらうかスクショを残しましょう。

副業初心者がやりがちな落とし穴、いくつ当てはまる?

  • 売上だけ見て安心し、利益(売上−経費)を計算していない
  • 自宅Wi-Fiや光熱費を全部経費にしてしまう
  • 領収書はあるが、用途のメモがなくて後で説明できない
  • 会社員で利益20万円以下だからと住民税の申告を忘れる
  • 高いパソコンを買って、その年に全額経費に入れようとする
  • 家賃や光熱費の按分割合を何となく決めて根拠が言えない

対策はシンプルです。月1回「売上・経費・利益」を更新し、混ざる支出は割合の根拠を一言メモする。これだけで申告の準備がずっとラクになります。

よくある疑問(Q&A)

申告が必要かどうかは売上ではなく利益で決まります。会社員なら利益が20万円を超えると申告が必要になることがあります。会社員以外の方は、基礎控除の枠との関係で申告の要否が変わります。まず経費を引いた利益を計算してみましょう。

決まった割合はありません。仕事に使った割合を説明できるかがポイントです。「1日8時間のうち4時間は仕事」なら50%、「端末が3台あってうち1台が仕事用」なら33%など、実態に合う基準で計算してメモしておくのが安全です。

在宅でも「生活分」と混ざります。仕事の部屋があれば面積の割合、なければ作業時間の割合などで分けるのが基本です。「在宅だから多め」という理由だけでは説明が難しくなります。

白色申告の場合は基本的に難しく、青色申告で「青色事業専従者」として届け出ると認められる仕組みがあります。ただし要件があるので、該当する可能性があれば税理士への確認をおすすめします。

所得税の確定申告が不要でも、住民税の申告が必要になる自治体が多いです。「確定申告しない=住民税も不要」にはならないので、住んでいる自治体の案内を必ず確認してください。

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この記事はわかりやすさを優先して、細かいルールを省略している部分があります。最終的に正確な情報は、以下の公式サイトや税務署・税理士に確認してください。

この記事は一般的なケースをわかりやすくまとめたものです。最終的な判断は、あなたの副業の実態・申告の種類に基づいて確認してください。

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