年金受給(年金170万円)でバイト収入50万円、確定申告は必要?

年金170万円+バイト50万円、確定申告は必要?所得の計算・住民税まで整理
最終更新日:2026.02.05
ざっくり言うと

年金をもらいながら、ちょっとバイトもしてる。
「確定申告、ちゃんとやらないといけないの?」と気になりますよね。
年金170万円+バイト収入50万円のケースで言うと、所得税の申告は多くの場合「不要」になります。
ただし、住民税は別の話。申告すると税金が戻るケースもあります。

  • 結論は?所得税の申告は不要になりやすい
  • バイト50万は?「所得」の計算上0になりやすい
  • 年金170万は?年金から税金が引かれてることも
  • 年齢は関係する?65歳前後で計算が変わる
  • 住民税は?別に申告が必要な場合あり
  • 迷ったら?源泉徴収票で確認してみて

注意:「収入が○万円だから申告不要」ではなく、判定に使うのは税金の計算のもとになる「所得」です。収入から差し引きを引いた後の金額で判定します。

あわせて読みたい サムネイル 医療費控除って何?申告すると税金が戻るしくみ 年間の医療費が多い年は、確定申告することで税金が戻ることがあります。申告不要でも「する価値がある」代表的なケース。

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「申告が必要とわかった。でも、どうやってやればいいの?」

年金と給料の源泉徴収票を入力するだけで申告書を作れる確定申告ソフトなら、税務署に行かなくてもe-Taxでスマホから提出できます。はじめての方でもガイドに沿って進めるだけなので、「書き方がわからない」の不安が解消されます。

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  • スマホ・PCどちらでも使える
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そもそも、年金受給者はなんで確定申告を気にするの?

現役のときは、会社が税金の手続きを全部やってくれていましたよね。
でも年金をもらう立場になると、状況が変わります。

年金は「もらうお金」なので、自分で税金を管理する場面が出てきます。
加えてバイトなど別の収入があると、「合計していくらなのか」を国に伝えなければならないケースが出てくるんです。

年金(公的年金等) 年170万円 バイトの給料 年50万円 2つの収入を合算して判定 → 申告が必要か・税金が戻るかを確認 このケースは所得税の申告不要になりやすい ※住民税は別途確認が必要

年金とバイト収入の2つを合わせて、申告が必要か判断します

つまり、「収入が2種類あるから、合算して申告の要否を確認してね」というのが、年金受給者が申告を気にするそもそもの理由です。ただ、国もこの手間を軽くするルールを用意しています。それが次のセクションで説明する「申告しなくていいルール」です。

年金170万円+バイト50万円、確定申告は必要なの?

結論から言うと、所得税の確定申告は不要になることが多いです。

理由は、年金受給者向けの「申告しなくていいルール(申告不要制度)」に当てはまりやすいからです。
このルールの条件は次の2つです。

  • 年金の収入の合計が400万円以下
  • 年金以外の「所得」の合計が20万円以下

年金170万円は400万円以下、バイト収入50万円の「所得」は(次のセクションで説明しますが)0円になりやすいので、両方の条件をクリアしやすいんです。

ただし、住民税(市区町村に払う税金)は別の話です。所得税の申告が不要でも、住民税の申告が必要になることがあります。「所得税だけクリアすれば完全に何もしなくていい」とはならない点に注意してください。

所得税の申告不要ルール チェック ① 年金の収入が400万円以下? → 170万円なので YES ✓ ② 年金以外の「所得」が20万円以下? → バイト所得が0円なので YES ✓ 所得税の確定申告は不要! (ただし住民税は別途確認) どちらかに当てはまると申告が必要になる場合も → 詳しくは「申告が必要なとき」のセクションで確認

両方「YES」なら所得税の確定申告は不要。「NO」ならどちらかのセクションを確認

「収入」と「所得」って、何が違うの?

判定のカギを握る「所得」という言葉、「収入」と混同しやすいのですが別物です。

ふつうの病院(かぜ、ケガなど)では窓口で3割だけ払いますよね。
税金の世界にも似た仕組みがあって、「収入全部に税金がかかるわけじゃなく、決まった額を差し引いてから計算する」ルールがあります。

この「収入から差し引きを引いた後の金額」が「所得」です。

収入 − 差し引き(控除)= 所得
税金は「所得」にかかります。収入のままで計算するわけじゃないんです。だから「収入50万円」でも「所得0円」ということが普通に起こります。

バイト50万円の「所得」はいくら?65万円の差し引きって何?

バイト(アルバイト・パート)の給料にかかる差し引きは「給与所得控除」といいます。

これは、給料の「必要経費」として国が認めてくれる金額。
自営業者は仕事の経費を全部計算しますが、給料をもらっている人は手間を省いて一定額が差し引かれる仕組みです。

令和7年分(2025年分)からは、この最低の差し引き額が65万円になりました。

バイト50万円の場合の計算

50万円(収入)− 65万円(給与所得控除の最低額)= −15万円 → 0円

マイナスにはならず「0円」として扱われます。
つまり、バイト収入50万円の「所得」は0円になります。

「20万円以下」かどうかを判定するのはこの0円です。0円 ≤ 20万円なので条件クリア。これが、このケースで申告不要になりやすい理由です。

令和7年分(2025年分)から給与所得控除の最低額が55万円→65万円に引き上げられました。この改正により、年収100万円以下のバイト・パートの方は所得がより0になりやすくなっています。

年金170万円の「所得」はいくら?年齢で変わるって本当?

年金にも同じように差し引き(控除)があります。これを「公的年金等控除」といいます。

そしてこの差し引き額が、65歳以上か65歳未満かで大きく変わります。

年金170万円の場合の所得(目安)

年齢 年金の収入 差し引き(公的年金等控除) 年金の所得
65歳以上 170万円 110万円 60万円
65歳未満 170万円 60万円 110万円

※他の所得が少ない場合の目安です。詳しい計算は国税庁の公式サイトで確認できます。

65歳以上だと差し引きが多く(110万円)、所得が60万円になります。65歳未満だと差し引きが少なく(60万円)、所得が110万円になります。
どちらも申告不要ルールの「年金側」の条件(収入400万円以下)はクリアしていますね。

年金から税金が引かれていることがある

年金の収入が一定額を超えると、年金を支払う側(日本年金機構など)が税金を自動的に引いてから振り込む仕組みがあります。

年170万円は、年齢や各種控除の状況によって「引かれる場合」と「引かれない場合」があります。
年金の源泉徴収票の「税額」欄を見て、引かれているかどうか確認してください。

年金170万円の「所得」の違い(年齢別) 65歳以上 収入:170万円 差し引き:110万円 = 所得:60万円 65歳未満 収入:170万円 差し引き:60万円 = 所得:110万円

65歳以上のほうが差し引きが大きく、所得が少なくなります

申告が必要になるのはどんなとき?

先ほどの「申告不要ルール」の条件から外れると、所得税の申告が必要になります。
代表的なケースを確認しておきましょう。

1
年金以外の所得が20万円を超えた 複数のバイトをかけもちして給料の合計が増えた、副業の利益が出た、家賃収入があった、など。
2
年金の収入が400万円を超えた 今回のケースは170万円なので当てはまりませんが、年金が増えると条件から外れます。
3
年金が源泉徴収の対象外だった 一部の年金は税金が自動的に引かれていません。源泉徴収票で「税額」欄が空の場合、確認が必要です。
4
税金が引かれすぎていて戻したい(還付申告) 引かれた税金を取り戻したいなら、自分で申告することで還付が受けられます。「申告不要」でも積極的に申告する価値があるケースです。

「収入が○万円だから必要」という単純な線引きではありません。収入→所得に変換した上で判定します。バイト収入が50万円より増えたとしても、所得が20万円を超えるかどうかは別の話です。

所得税の申告が不要でも、住民税の申告は必要なの?

「所得税の確定申告は不要だとわかった。じゃあ、住民税は?」

住民税(市区町村に払う税金)は所得税とは別のルールで動いています。
所得税の申告が不要でも、住民税の申告が必要になることがあるんです。

特に、次の両方に当てはまる場合は要注意です。

  • 年金以外に少しでも収入がある(バイトなど)
  • 所得税の確定申告をしない

この組み合わせだと、住んでいる市区町村から「住民税の申告をしてください」という案内が届くことがあります。

「住民税の申告ってどこでするの?」→ 住んでいる市区町村の窓口(住民税担当)です。不安な方は問い合わせてみてください。電話1本で「あなたの場合は必要か」教えてもらえます。

あわせて読みたい サムネイル 住民税の申告が必要になるケースをまとめ 所得税と住民税で申告ルールが違う点、自治体への申告が必要になりやすいパターンをわかりやすく整理。

申告すると税金が戻ることもあるって本当?

「申告不要」だからといって申告しないと、損をすることがあります。
申告することで税金が戻ってくる(還付される)ケースを見ておきましょう。

  • 年金やバイトの給料から税金が引かれていた(源泉徴収された額が多すぎた場合)
  • 医療費が年間10万円を超えた(医療費控除で還付が受けられます)
  • 生命保険・地震保険の保険料を払っている(生命保険料控除・地震保険料控除が使えます)
  • 扶養家族がいる、配偶者がいる(配偶者控除・扶養控除が使えます)
あわせて読みたい サムネイル 医療費控除で税金が戻るってどういうこと? 年間の医療費が多かったとき、確定申告で税金が戻る仕組みをわかりやすく解説。対象になる費用・ならない費用も整理。

「申告不要=申告してはいけない」ではありません。申告してもOKで、むしろ税金が戻ることもあるんです。「申告不要ルール」は「しなくて済む」という免除であって、「するな」というルールではありません。

実際に申告するときの流れは?

申告が必要とわかったら(または還付のために申告する場合)、大まかな流れはこうなります。

1
年金の源泉徴収票を用意する 日本年金機構などから1月頃に送られてくる書類です。「支払金額」「控除額」「税額」が書いてあります。
2
バイト先の源泉徴収票を用意する 年末(12月分の給料のタイミング)にバイト先からもらいます。もらっていない場合はバイト先に請求しましょう。
3
控除の証明書を用意する(あれば) 医療費の明細、生命保険料控除証明書、地震保険料控除証明書など。これらがあると税金が戻ることがあります。
4
申告書を作って提出する 国税庁の「確定申告書等作成コーナー」でオンライン作成→e-Taxで提出(スマホ・PCどちらでも可)、または用紙を税務署に持参・郵送。

令和7年分(2025年分)の確定申告の受付期間は、2026年2月16日(月)〜3月16日(月)です(国税庁の案内より)。還付申告の場合は、1月1日から申告可能です。

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みんなが気になるQ&A

Q.バイトを増やして収入が60万、70万になったら申告が必要?

判定するのは「収入」ではなく「所得」です。給与所得控除の最低額(令和7年分は65万円)を引いた後の金額で判定します。収入が65万円以下なら所得は0円のままなので、申告不要ルールの「20万円以下」の条件をクリアできます。たとえば収入が80万円になると、80万−65万=15万円の所得になります。15万円 ≤ 20万円なので、まだ申告不要ルールに当てはまります。

Q.年金170万円でも、年金から税金が引かれていないことってある?

あります。年齢や各種控除(扶養控除・障害者控除など)を届け出ているかどうかで変わります。年金の源泉徴収票の「源泉徴収税額」欄を確認してください。0円になっている場合、引かれていません。引かれていないのに税金が発生する計算になると、自分で申告して納付が必要になることがあります。

Q.所得税の申告が不要なら、何も手続きしなくていい?

所得税については何もしなくてOKです。ただし住民税は別のルールが適用されます。年金以外に収入がある場合、市区町村から住民税の申告を求められることがあります。案内が来たら指示に従い、来ていなくても不安なら窓口で確認するのが安心です。

Q.65歳になった年の確定申告ってどうなるの?

その年の12月31日時点の年齢で判定します。2025年中に65歳になった方は、令和7年分(2025年分)の確定申告では「65歳以上」として計算します。差し引き額が110万円に増えるので、所得が少なくなります。

Q.申告するなら、どこで相談できる?

確定申告の時期(2月〜3月)は、全国の税務署で「確定申告相談会」が開かれています。事前予約が必要な場合もあるので、最寄りの税務署のウェブサイトを確認してください。また、マイナンバーカードがあればe-Taxで自分で申告することもできます。複数年にわたる複雑なケースや、税金の計算が不安な場合は税理士への相談も選択肢の一つです。

※Q&Aは一般的なケースをわかりやすく整理したものです。条件が複雑な場合は、税務署・自治体・税理士に確認してください。

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もっと詳しく知りたいとき(公式の情報)

この記事はわかりやすさを優先して、細かいルールを省略している部分があります。最終的に正確な情報は、以下の公式サイトや、お住まいの市区町村の窓口で確認してください。

この記事は一般的なケースをわかりやすくまとめたものです。最終的な判断・手続きの詳細は、国税庁や自治体の案内が基準になります。

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