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  • 育休中のお金はどうなるの?育児休業給付金のきほん

    育休中のお金はどうなるの?育児休業給付金のきほん

    育休中のお金はどうなるの?育児休業給付金のきほん
    最終更新日:2026.02.03
    ざっくり言うと

    育休に入ると、お給料が出なくなりますよね。
    でも、収入がゼロになるわけじゃないんです。雇用保険から、休む前のお給料の67%(半年後は50%)がもらえます。
    これが「育児休業給付金」です。子育てしながら仕事を休んでいる間の、大切な生活の支えになります。

    • いくら?賃金の67%(181日目以降50%)
    • 誰が?雇用保険に入っている人
    • いつまで?子が原則1歳になるまで(延長あり)
    • 申請は?原則2か月ごと・会社経由
    • 上乗せは?条件で+13%(最大28日)あり
    • 非課税?給付は非課税・社会保険料も免除

    注意:「産休中のお給料のかわり」にもらえるお金(出産手当金)や、育休そのものの法律制度とは別の給付です。申請は原則として会社(事業主)経由でハローワークに行います。

    あわせて読みたい サムネイル 出産手当金ってなに?産休中のお金のはなし 産休中にお給料が出ないかわりにもらえるお金について、金額の計算方法や申請のしかたをわかりやすく解説。

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    そもそも、なんで育休中にお金がもらえるの?

    会社を休んでいる間は、基本的にお給料が出ませんよね。でも子どもが生まれたばかりの時期は、まとまったお金が必要な場面も多い。

    「休んでいる間も生活できるように」というのがこの制度の狙いです。雇用保険(毎月お給料から引かれているあれ)を財源に、国がバックアップしてくれるしくみです。

    育休に入る → 会社からのお給料が出ない 育休中は「ノーワーク・ノーペイ」が原則です これだと生活が… 毎月引かれていた雇用保険が活躍! 在職中に積み立てていた保険料から給付が出ます 育児休業給付金 → 賃金の67%がもらえる

    育休に入るとお給料が止まる→だから給付がある

    「給付は非課税」+「育休中は社会保険料も免除(申出が必要)」のおかげで、手取りベースで見ると休業前の8〜9割くらいになるケースもあります。実際の金額は個人の状況によって変わりますが、「収入がゼロになる」わけではないと知っておくと安心です。

    誰がもらえるの? 条件はあるの?

    条件はシンプルで、大きく次の3つです。

    条件①:雇用保険に入っている

    会社員・パート・アルバイトなど、雇用保険に入っていれば対象です。自営業・フリーランスの方は雇用保険がないので残念ながら対象外になります。

    条件②:休み始める前の2年間に「12か月以上」の実績がある

    育休に入る前の2年間に、「給料をもらった日が11日以上ある月」が12か月以上あることが必要です。産休に入った月や産休直前の月もカウントに使えます。転職したばかりでも、前の職場での期間も通算できます。

    条件③:育休中の仕事が少ない

    支給期間の1か月ごとに、就業日数が10日以内(10日を超えるなら就業時間が80時間以内)であることが必要です。ちょっとだけ復帰したからアウト、というわけではありませんが、超えると給付がもらえなくなることがあります。

    「有期契約(パートなど)なんだけど、もらえる?」→ 育休の対象期間(最長子が2歳になるまで)の間に契約が終わることが明らかでなければ対象になります。更新される見込みがある場合は更新後の契約で判断されます。会社の人事・総務に確認してみましょう。

    「自分は対象になるのかよくわからない」という場合は、ハローワークか会社の担当者に聞くのが一番確実です。育休前に確認しておくと、申請がスムーズになります。手続きに不安がある方は、社労士へのオンライン相談サービス(無料相談あり)も活用できます。

    いくらもらえるの? 計算のしかたは?

    基本は「休む前の給料の67%」

    計算のベースになるのは「休業開始時賃金日額」という金額です。育休に入る前の直近6か月分の給料を合計して、それを180で割った1日あたりの額が基準になります。

    支給額のめやすは次のとおりです。

    • 育休開始〜180日目まで:賃金日額 × 支給日数(原則30日)× 67%
    • 育休181日目以降:賃金日額 × 支給日数 × 50%

    ざっくり例で確認してみると…

    月給30万円の人なら、日額はおよそ1万円。30日分の支給だと、67%なら約20万円、50%なら約15万円が目安になります(上限があるので、給料が高い人は頭打ちになります)。

    「手取りで10割相当になる」という話を聞いたことがあるかもしれません。これは、給付が非課税であること+育休中は社会保険料が免除されることの合わせ技で、手取りベースで見ると休業前に近くなる、というケースがあるということです。あくまで条件が重なったときの話で、全員がそうなるわけではありません。

    2025年4月からの「13%上乗せ」って何?

    「出生後休業支援給付金」という新しい給付が2025年4月から始まりました。一定の条件(両親がともに一定日数以上育休を取る、など)を満たすと、最大28日分について13%が上乗せされます。育児休業給付金の支給を受けることが前提なので、条件を確認してみましょう。

    67%(〜180日目) 50%(181日目〜) 育休開始 180日目 1歳 月給30万円の場合 約 20万円 / 月 181日目以降 約 15万円 / 月 ※上限あり。実際の金額は個人の状況で異なります 非課税+社会保険料免除で手取りはもう少し上がります

    育児休業給付金の支給率の変わり方(概算)

    「育休中の収支、ちゃんと把握できるか不安…」という方は、銀行・カードを一括で管理できる家計アプリを使っておくと、育休に入ってからの収支がわかりやすくなります。マネーフォワード MEなら無料で始められます。

    育休中にちょっと働いたり、給料が出たらどうなるの?

    就業日数が多いと支給されなくなる

    1か月ごとの支給期間に、就業日数が10日を超えると(それ以上なら就業時間が80時間を超えると)、その月の給付が受けられなくなる可能性があります。「少しだけ手伝った」という日でも就業日数にカウントされることがあるので、会社の勤怠の扱いを確認しましょう。

    給料が出た場合は「減額」または「不支給」になることも

    育休中に会社から賃金が出た場合、もらえる給付の額が変わります。目安はこちらです。

    育休中にもらった給料の割合給付はどうなる?
    基準額の30%以下給付は減らず、全額もらえる
    基準額の30%超〜80%未満80%になるように給付が減額
    基準額の80%以上給付はゼロ(不支給)

    ここでいう「基準額」は、休業開始時賃金日額 × 休業日数(例:30日)です。給料が多く出た月は給付がゼロになることもあります。

    育休中に少し仕事をした場合でも、すぐに「給付なし」になるわけではありません。就業日数が10日以内かつもらった給料が80%未満なら、給付を受けながら少しだけ働く、ということもできます。ただし会社と事前によく相談してから動くのが安心です。

    申請はどうやるの? どこに出せばいいの?

    基本は「会社がハローワークに出す」

    育児休業給付金の申請は、原則として会社(事業主)経由でハローワークに行います。自分でハローワークに直接行く必要は基本的にありません。

    会社が「育児休業給付金支給申請書」などをまとめて提出してくれます。会社の人事・総務担当者に「手続きはどうすればいいですか?」と聞いてみましょう。

    いつ申請するの?

    • 初回:育休に入ってから、会社が受給資格の確認と初回の申請を行います(育休開始から4か月以内が目安)
    • 2回目以降:原則として2か月ごとに申請します(本人希望で1か月ごとにもできます)
    • 期限:支給対象期間の初日から数えて4か月を経過する月の末日までに出す必要があります

    「自分でやることはほとんどない」ので安心してください。ただし、申請のタイミングで会社から書類に署名を求められることがあります。また、就業日数の確認で勤怠情報が必要になるので、育休中に少しでも出勤した場合は会社に正確に伝えておきましょう。

    よくあるつまずき

    • 育休中に出勤扱いが増えていて、10日/80時間のラインを超えてしまう
    • 有期契約の更新見込みが書類上はっきりしておらず、要件で止まる
    • 申請期限を過ぎてしまう(2か月ごとのつもりで油断)
    • 育休中に給料の一部が支給されていて、80%を超えて不支給になっていた

    こういうときどうなるの?(よくあるケース)

    パパも育休を取ろうとしている場合

    パパの育休(出生時育児休業=「産後パパ育休」)も、雇用保険から給付が出ます。これは「出生時育児休業給付金」といい、子の出生後8週間以内に最大28日取得できます。もらえる金額は育児休業給付金と同じ67%です。

    パパとママが両方育休を取ると、前述の「出生後休業支援給付金(13%上乗せ)」の対象になる可能性がある点も要チェックです。

    あわせて読みたい サムネイル 産後パパ育休(出生時育児休業)でもらえるお金は? 出生後8週間以内に最大28日。出生時育児休業給付金の条件と申請のしかた。

    保育所に入れなかった場合(延長)

    子が1歳になるときに保育所などに入れなかった場合は、給付期間を1歳6か月まで延長できます。それでも入れなければ、さらに2歳まで延長できます。ただし延長にはハローワークへの手続きが必要で、証明書類も必要です。会社と連携して早めに動きましょう。

    育休中に会社を辞めた場合

    育休中に退職すると、給付は打ち切りになります。退職後の生活費は、失業給付(ハローワークの基本手当)で対応する形になります。ただし出産・育児を理由にした離職は「特定理由離職者」として扱われることが多く、給付制限なしで失業給付が受けられる場合があります。

    あわせて読みたい サムネイル 育休後に復帰しない場合の失業給付は? 育休中・育休後に退職したとき、雇用保険でもらえるお金と手続きの流れ。

    「出産手当金」や「社会保険料免除」とは別のもの?

    育休まわりには名前が似た制度がいくつかあって、混乱しやすいです。整理するとこういう関係です。

    育休まわりのお金の制度(主なもの) それぞれ別の制度・窓口です ← このページ 育児休業給付金 → 賃金の67%〜50% 育休中の収入補てん。雇用保険(ハローワーク)の給付。 出産手当金 産休中にお給料が出ないかわりのお金 → 健康保険の給付。会社員の産休中(育休とは別) 出生後休業支援給付金(2025年4月〜) 育児休業給付金への上乗せ給付(最大28日・+13%) → 両親がともに育休を取るなどの条件あり 育休中の社会保険料免除 育休中は申出で健康保険・厚生年金の保険料が免除 → 現金給付ではないが、手取りを増やす効果あり

    育休まわりの給付・制度の関係

    出産手当金と育児休業給付金は別制度なので、重複する期間には両方もらうことはできません。産後休業(産後8週間)が終わって育休に入ると、出産手当金から育児休業給付金に切り替わるイメージです。

    みんなが気になるQ&A

    Q. 育児休業給付金はいつ振り込まれる?

    A.申請書がハローワークで審査・支給決定された後に振り込まれます。申請は原則2か月ごとなので、最初の振り込みは育休に入ってから数か月後になることがほとんどです。会社がいつ申請手続きを行うか(締め日・勤怠確定のタイミング)を確認しておきましょう。

    Q. 67%から50%に切り替わるのはいつ?

    A.育休開始日から数えて181日目以降が50%になります。産後パパ育休(出生時育児休業給付金)で支給を受けた日数も、この180日の計算に通算されます。

    Q. 育休中に転職(退職)したら給付はどうなる?

    A.退職した時点で給付は終了します。退職後は失業給付の受給資格が発生する場合があります。育児を理由とした離職は「特定理由離職者」として扱われることが多く、給付制限なしで失業給付を受けられるケースがあります。

    Q. 出生後休業支援給付金(13%上乗せ)は誰でももらえる?

    A.誰でも、というわけではありません。育児休業給付金(または出生時育児休業給付金)の支給を受けることが前提です。さらに、原則として両親がともに一定日数以上育休を取るなどの要件を満たす必要があります。対象期間は出生後の一定期間で、日数の上限は28日です。

    Q. 育休を延長したいとき、手続きは必要?

    A.保育所等に入れなかった場合の延長(1歳6か月・2歳)には、会社経由でハローワークへの延長手続きが必要です。入所できなかったことを証明する書類(保育所等の不承諾通知)が必要になるので、通知が届いたら会社の担当者に早めに連絡しましょう。

    もっと詳しく知りたいとき(公式の情報)

    制度は改正や金額改定が入ります。会社の総務・人事、またはハローワークで最新の扱いを確認してください。

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    出産・育休まわりで関連しやすい制度をまとめて確認できます。

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  • 産後パパ育休でもらえるお金って何?出生時育児休業給付金をわかりやすく解説

    産後パパ育休でもらえるお金って何?出生時育児休業給付金をわかりやすく解説

    産後パパ育休でもらえるお金って何?出生時育児休業給付金をわかりやすく解説
    最終更新日:2026.02.03
    ざっくり言うと

    赤ちゃんが生まれたあとすぐ、お父さんも育休を取れる制度が「産後パパ育休」です。
    育休中は収入がゼロになりそうで不安…そこで、雇用保険から休む前のお給料の約67%が受け取れます。
    これが「出生時育児休業給付金」と呼ばれるものです(上乗せ条件を満たせば最大80%相当にもなります)。

    • いくら?給料の約67%(最大28日分)
    • 誰が?雇用保険に入っている人
    • いつまで?子の出生後8週間以内
    • 上乗せは?条件次第で+13%(計80%相当)
    • 申請は?基本は会社が手続きしてくれる
    • 申請期限は?申請開始日から2か月の月末

    注意:「出産手当金」「出産育児一時金」など、出産で受け取れる他の給付とは別の制度です。条件が合えば複数もらえることもあります。

    あわせて読みたい サムネイル 育児休業給付金(通常の育休)との違いは? 産後パパ育休のあと、長期の育休に入るときの給付金についてわかりやすく解説。

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    「育休中の収入、実際いくらになるの?家計大丈夫?」

    給付金は67%といっても、社会保険料が免除されたり、税制上の優遇があったりと計算は複雑です。自分の場合に手元にいくら残るかは、プロのFPに相談するのが一番確実です。無料で相談できるサービスを使ってみましょう。

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    そもそも、育休中になぜお金がもらえるの?

    ふだん会社で働いていると、毎月お給料が振り込まれますよね。でも育休中は仕事を休むので、基本的にお給料は出ません。

    「赤ちゃんが生まれたのに、収入がゼロになるのは困る…」ということで、雇用保険から「お給料のかわりのお金」を出しますよ、というのがこの制度です。

    特に「産後パパ育休」は、生まれてすぐの出生後8週間以内にお父さんが取れる育休で、給付金とセットで設計されています。

    ふだん仕事をしているとき 会社からお給料が毎月もらえる 産後パパ育休を取ると… お給料は基本ゼロ 仕事を休むから 給付金が出る! 給料の約67% 給付金は雇用保険から出る 毎月引かれていた「雇用保険料」が、いざというときの備えになっています

    育休中にお金がもらえるしくみ

    「雇用保険って、失業したときに使うやつじゃないの?」と思う方もいますよね。実は育休中の給付も、同じ雇用保険から出ています。毎月のお給料から天引きされていた保険料が、子育ての場面でも役立つしくみになっているんです。

    いくらもらえるの? 67%ってどういう計算?

    基本の計算式はシンプルです。

    「休業前のお給料」の日割り額を出す 育休を取る前の6か月分の給料合計 ÷ 180日で計算します(ボーナスは含まない)。
    67%をかけて、休んだ日数分をもらう 上限は28日分まで(2回に分けて取ることもできます)。

    月給30万円の人を例に計算してみましょう。
    日割り額:30万円 × 6か月 ÷ 180日 = 1万円/日
    28日分もらうとすれば:1万円 × 28日 × 67% = 約18.7万円
    まるまる0円にはならないので、育休を取りやすくなっています。

    上限額はある?

    お給料が高い場合でも、「休業開始時賃金日額」には上限が設けられています(毎年見直しがあります)。2025年8月〜2026年7月の目安では、28日取った場合の給付金の上限は約302,223円です。

    育休中に少し仕事をしたら減る?

    育休中に会社から賃金が払われると、金額に応じて給付が調整されます。

    • 賃金が「基準額の13%以下」なら:減額なし
    • 賃金が「13%超〜80%未満」なら:(基準額×80%)−賃金 が給付される
    • 賃金が「基準額の80%以上」なら:給付なし

    注意:「給付金から賃金を引く」のではなく、「80%ラインとの差額」で計算します。有給を使った場合なども要注意です。

    「自分の場合は実際いくらになるの?」という方は、給料・休業日数・賃金の有無など複数の条件が絡むので、FPへの無料相談で一緒に計算してもらうのがおすすめです。無料FP相談サービス(オンライン対応)はこちら。

    誰がもらえるの? 条件はあるの?

    もらえるかどうかは、主に3つのチェックで決まります。

    1
    雇用保険に入っている 会社員・パート・アルバイトでも、雇用保険に加入していればOK。フリーランスや自営業は対象外です。
    2
    直近2年で12か月以上働いている 育休を取る前の2年間に、「給料が支払われた月」が12か月以上あれば大丈夫です。転職直後でも前の会社の期間を合算できることがあります。
    3
    育休中に働きすぎていない 「出生後8週間以内に28日以内を休む」設計のうえ、就業日数が10日(または80時間)以内に収まっていること。

    契約社員・パートタイムの人は?

    有期雇用(契約社員・パートなど)の場合、上記3つに加えて「育休の申し出時点で、契約が更新されないことが明らかでない」ことが必要です。会社の人事・総務に確認してみてください。

    ポイント:「産後パパ育休」は出生後8週間以内に最大28日まで取れる育休制度で、この給付金はその期間に対して支給されます。この8週間は、通常の育休とは別枠で使えます。

    【2025年4月〜】13%上乗せって何?80%ってどういうこと?

    2025年4月から、「出生後休業支援給付金」という上乗せ給付が始まりました。条件を満たすと、67%の給付にさらに13%が加算されます。

    合計で67%+13%=80%相当になります。社会保険料が免除される期間のことも考えると、手取りベースではほぼ10割に近いと説明されることもあります。

    上乗せ前後の比較(28日取った場合のイメージ) 通常の給付のみ 出生時育児休業給付金(67%)→ 上限 約302,223円 月給30万円の人の場合は約18.7万円 上乗せ条件を満たした場合 67%+13%=80%相当 → 上限 約360,863円 月給30万円の人の場合は約22.4万円 上乗せには「配偶者も14日以上育休を取る」等の要件あり(例外もあり)

    67%と80%の違いイメージ

    上乗せをもらうための条件は?

    原則として、夫婦がともに出生直後の一定期間に14日以上の育休を取ることが必要です。ただし例外もあるため、詳しくはハローワークや会社の担当者に確認してください。

    注意:育休中の賃金が基準額の80%以上で出生時育児休業給付金が出ない場合は、上乗せ分も支給されません。

    申請ってどこに何を出せばいいの?

    申請するのは誰?

    基本的には会社(事業主)が、ハローワークへ手続きします。本人がやることは、会社に必要な書類を渡すこと。まず総務・人事に「産後パパ育休の給付金を申請したい」と早めに伝えてください。

    「申請は自分でやらなきゃいけないの?」と心配している方、安心してください。ほとんどのケースで会社が代わりに手続きしてくれます。ただし必要書類を渡したり、育休開始日を会社と正確に決めたりする作業は必要です。早めに相談しておくのがコツです。

    いつから申請できる? 期限は?

    産後パパ育休が終わったあと(または出生後8週間が経過した翌日から)申請できるようになります。

    注意が必要なのが期限で、申請開始日から2か月を経過する日の属する月の末日までに提出しなければなりません。

    申請期限を落としやすい! 育休を2回に分けて取った場合も、申請は1回にまとめて行います。会社の担当と早めにスケジュールを合わせておきましょう。

    どんな書類が必要?

    • 育児休業給付受給資格確認票・出生時育児休業給付金支給申請書
    • 雇用保険被保険者 休業開始時賃金月額証明書(賃金の根拠)
    • 出産日や出産予定日がわかる書類(母子手帳、住民票など)
    • (出生後休業支援給付金も申請する場合)配偶者の休業状況を確認できる書類

    書類の様式はハローワークのサイトからダウンロードできます。支給決定後、比較的早期に本人名義の口座へ振り込まれます。

    手続きサポート

    「申請手続きがよくわからない…」「書類の書き方を教えてほしい」

    給付金の申請は会社経由ですが、スケジュール管理や書類の準備は本人が主体的に動く必要があります。産休・育休のお金まわり全体を整理したいなら、FP相談で一度棚卸しするのも手です。

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    こういうときどうなるの?(よくある落とし穴)

    育休中に少し働いた場合

    制度上は育休中の就業が一定の範囲で認められていますが、就業日数が10日(または80時間)を超えると給付の対象外になることがあります。賃金も基準額の80%以上になると不支給です。事前に会社と就業予定を確認しておくのが安全です。

    出生後8週間を過ぎてしまった場合

    産後パパ育休は「出生後8週間以内」が対象です。育休の開始日・終了日の設定ミスで対象外になるケースがあります。会社への申し出は早めに行いましょう。

    転職・退職が近い場合

    育休の初日から末日まで雇用保険の被保険者である必要があります。近いうちに転職・退職を考えている場合は、申請タイミングに注意が必要です。

    会社から有給扱いにされた場合

    会社から支払われた賃金が基準額の80%以上になると、給付金が出なくなります。有給の扱いや手当の設計によっては意図せずこの条件に引っかかることがあるので、事前に会社と確認しておきましょう。

    「とりあえず会社に言えばOK」という理解だと、期限や条件を見落としやすいです。育休の開始日・分割の回数・申請期限の3点を、最初の相談時に会社とセットで確認しておくと安心です。

    「育児休業給付金」や「出産手当金」とは何が違うの?

    名称が似ていて混乱しやすいですが、制度はそれぞれ別物です。整理するとこういう関係です。

    出産・育休まわりの給付金マップ ← このページ 出生時育児休業給付金 産後8週以内・最大28日・給料の67%。雇用保険から。 育児休業給付金(通常の育休) 子が原則1歳まで。開始から180日は67%、以降50%。 → 産後パパ育休と別枠で使える(合計できる) 出生後休業支援給付金(上乗せ分) 2025年4月〜。条件を満たすと+13%。雇用保険から。 → 出生時育児休業給付金に自動上乗せ 出産手当金 産休中(前42日+後56日)。標準報酬日額の2/3。 → 雇用保険ではなく健康保険。出産する本人が対象。 ※ 条件が合えば複数の給付を同時に受けられます

    出産・育休まわりの給付金まとめ

    ざっくりまとめると、「産後パパ育休(最大28日)」→「通常の育休(最大1歳まで)」の順番で取るイメージです。それぞれに別の給付金がついています。
    出産手当金は「雇用保険ではなく健康保険」から出るもので、出産する側の方(お母さん)が主な対象です。

    あわせて読みたい サムネイル 育児休業給付金ってどのくらいもらえる? 産後パパ育休のあとに入る通常育休の給付金を、計算例つきでわかりやすく解説。

    みんなが気になる Q&A

    Q. いつからいつまで取れるの?

    A.子の出生日(出産予定日より早く生まれた場合は出産予定日)から8週間を経過する日の翌日までの間に、合計28日まで取得できます。2回に分けて取ることも可能です。

    Q. パートやアルバイトでももらえる?

    A.雇用保険に加入していれば、正社員でなくてもOKです。パート・アルバイトでも加入している場合は対象になります。ただし有期雇用の場合は追加の条件があります。

    Q. 育休中に少し働いても大丈夫?

    A.制度上は可能ですが、就業日数が「最大10日(または80時間)」の上限を超えると給付の対象外になります。また、賃金が基準額の80%以上になると不支給です。会社と事前に就業予定をしっかり決めておきましょう。

    Q. 申請は自分でやらないといけない?

    A.雇用保険の手続きは原則として会社がハローワークへ提出します。本人は必要書類を会社に渡し、育休期間のスケジュールを確認する役割が主です。早めに総務・人事に相談してください。

    Q. 申請を忘れていた…もう遅い?

    A.申請期限は「申請開始日から2か月を経過する日の属する月の末日」です。この期限を過ぎると原則として申請できなくなります。気づいたら早めに会社・ハローワークに相談してください。

    Q. 通常の育休(1歳まで)と両方取れる?

    A.はい、別枠で取れます。産後パパ育休(出生後8週以内・最大28日)を取ったあと、続けて通常の育休に入ることができます。それぞれに対応する給付金も受け取れます。

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    もっと詳しく知りたいとき(公式の情報)

    この記事はわかりやすさを優先して、細かいルールを省略している部分があります。最終的な要件・書類・上限額は、以下の公式資料やハローワーク(または会社の担当)の案内が基準になります。

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  • 育休の13%上乗せ!出生後休業支援給付金ってなに?わかりやすく解説

    育休の13%上乗せ!出生後休業支援給付金ってなに?わかりやすく解説

    育休の13%上乗せ!出生後休業支援給付金ってなに?わかりやすく解説
    最終更新日:2026.02.03
    ざっくり言うと

    育休中って、給料が減って不安ですよね。
    通常の育休給付(67%)でも心細いのに、2025年4月からさらに13%上乗せしてもらえる制度が始まりました。
    条件は「両親がそれぞれ14日以上育休を取ること」(例外あり)。これが「出生後休業支援給付金」です。

    • 上乗せ額は?賃金日額の13%(最大28日分)
    • 合計給付率は?育休給付と合わせて80%
    • 条件は?両親それぞれ14日以上(例外あり)
    • 対象期間は?出生から8週間(ママは最大16週間)
    • 申請は?会社経由でハローワーク(育休給付と同時)
    • 税金は?非課税(育休中の保険料免除もあり)

    注意:育休給付(出生時育児休業給付金 / 育児休業給付金)が就労・賃金状況で不支給になると、この13%上乗せも出ません。あくまで「上乗せ」なので、ベースが出ることが前提です。

    あわせて読みたい サムネイル 育児休業給付金ってなに?育休中の収入はどうなるの? 育休中にもらえるベースの給付金(最大67%)の仕組み・申請方法・注意点をわかりやすく解説。

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    そもそもなぜこの制度ができたの?

    日本では長年、ママが育休を取るのが当たり前で、パパはほとんど取らない状況が続いていました。

    「育休を取ると収入が減るし…」という不安が、パパの育休取得をためらわせていたんです。

    そこで政府が考えたのが、「両親がそれぞれ育休を取ったときだけ、追加でお金を出す」という仕組みです。パパが育休を取るインセンティブを、お金の面から後押しするために作られました。

    パターンA 1人だけ育休を取った場合 育休給付(67%)のみ 育休給付 67% 13%上乗せなし 両親でそれぞれ14日以上取ると… パターンB 両親それぞれ取った場合 育休給付(67%)+ 出生後休業支援給付金(13%) 育休給付 67% +13% = 80% 非課税+保険料免除で「手取り10割相当」の目安!

    育休を2人で取ると給付率が80%になる仕組み

    つまり、パパが育休を取るほどお得になる制度です。「育休を取ると手取りが減る」という不安を和らげるために、2025年4月から新しく始まりました。パパの育休取得を後押しするのがこの制度の目的です。

    実際いくらもらえるの?

    計算式はシンプルです。

    支給額 = 休業開始時賃金日額 × 支給日数(上限28日)× 13%

    「賃金日額」ってどうやって計算するの?

    育休を取り始める前の直近6か月の給料(賞与は除く)を合計して、180で割った金額です。月給30万円なら、だいたい日額1万円くらいが目安になります。

    具体的にいくら?(計算例)

    休業開始時賃金日額(目安)取得日数13%上乗せ額(概算)
    約8,000円(月給24万円)14日約14,560円
    約8,000円(月給24万円)28日(上限)約29,120円
    約10,000円(月給30万円)14日約18,200円
    約10,000円(月給30万円)28日(上限)約36,400円

    ※賃金日額には上限があります。上限額は改定されることがあるので、最新は厚生労働省のパンフレットで確認してください。

    「80%でも手取り10割相当って本当?」→ そうなんです。育休中は健康保険料・厚生年金保険料が免除され、育休給付は非課税です。ここが大きい。手取りで計算すると、給付率80%は通常勤務時の手取りとほぼ同じくらいになります。

    育休中は収入の変化が大きい時期です。銀行・カードを一括で把握できる家計管理アプリを使えば、育休前後の収支の変化が一目でわかります。マネーフォワード MEなら無料で口座・クレカを一元管理できます。

    誰がもらえるの? 条件は?

    条件は大きく3つあります。どれか1つでも外れるともらえないので確認しておきましょう。

    1
    育休給付(雇用保険)の対象者であること 雇用保険に加入している会社員・パートが対象です。自営業・フリーランスは雇用保険に入れないので、この制度は使えません。
    2
    対象期間内に自分が14日以上育休を取ること 産後パパ育休(出生時育児休業)または育児休業を、対象期間内に通算14日以上取得することが必要です。
    3
    配偶者も14日以上育休を取ること(または例外に該当) 原則として配偶者も14日以上育休を取る必要があります。ただし、配偶者が育休を取れない理由がある場合は要件が緩和されます。

    配偶者が育休を取れない場合、例外はある?

    次のような状況なら、配偶者の育休取得なしでも申請できます。

    こういう状況なら配偶者要件が不要ポイント
    ひとり親(配偶者がいない・行方不明)戸籍・住民票などで確認
    配偶者が自営業・フリーランス雇用保険の対象外のため
    配偶者が無業(専業主婦・夫など)就労していないことを確認
    配偶者が産後休業中(ママが産休中)パパ申請の典型パターン
    配偶者からDV被害で別居中別居を確認できる書類が必要

    パパが申請する場合の多くは「ママが産後休業中」なので例外に当たります。つまりパパが14日以上育休を取れば、ママが別途育休を取っていなくてもこの給付金をもらえるケースがほとんどです。「うちは両方取れないから無理かも」と諦める前に確認してみてください。

    注意:「配偶者が仕事の都合で育休を取らない」は例外になりません。育休を取れない「客観的な理由」が必要です。添付書類もセットで求められます。

    何週間分もらえるの? 対象期間は?

    対象になる期間は、取得者の状況によって変わります。

    • 産後休業をしない場合(パパ、または養子縁組など):子の出生日(または出産予定日)から8週間が対象期間
    • 産後休業をする場合(ママで実子の場合):子の出生日(または出産予定日)から16週間が対象期間

    ただし、「対象期間が8週間あるから8週間分もらえる」ではありません。実際にもらえるのは「対象期間内に育休を取った日数分(上限28日)」です。たとえば対象期間内に20日育休を取ったら、20日分の13%がもらえます。

    どうやって申請するの?

    申請は会社が行います。自分でハローワークに行く必要はほとんどありません。

    1
    育休取得の予定を会社に早めに伝える 「何日から育休を取る」「配偶者の状況は?」など、会社(人事・総務)とすり合わせます。14日以上取得できるか、例外に当たるかを確認しておきましょう。
    2
    申請書類を準備する 育児休業給付金と同じ申請書に「出生後休業支援給付金」の欄があります。配偶者の状況を証明する書類(母子健康手帳、戸籍等)も必要な場合があります。
    3
    会社がハローワークに申請書を提出 育休給付金と同時に申請するのが基本です。後から追加申請することもできますが、育休給付の申請期限に合わせて動くのがスムーズです。
    4
    指定口座に振り込まれる 審査が通れば、育休給付金と同じタイミングで入金されます。
    あなた 育休を申し出 会社(人事) 申請書提出 ハロー ワーク 審査・支給決定 育休給付 + 13%上乗せ が振り込まれる あなたの口座へ入金!

    申請の流れ(基本は会社任せでOK)

    自分でハローワークに行く必要はほとんどありません。ただし、育休のスケジュール・配偶者の状況・必要書類を会社に早めに伝えることが大事です。ギリギリに動くと申請が遅れることがあります。

    こういうときどうなるの?

    育休中に少し働いたら?

    就労日数や賃金の支払い状況によって、ベースの育休給付(出生時育児休業給付金・育児休業給付金)が不支給になることがあります。ベースが出なければ13%上乗せも出ません。育休中に働く場合は事前に会社に確認しておきましょう。

    配偶者が亡くなった・DV被害を受けている場合は?

    配偶者がいない状況や、DVで別居中の場合は例外として認められます。ただし、戸籍・住民票・証明書類など、状況を確認できる書類の添付が必要です。一人で抱え込まず、会社の人事や支援窓口に相談してみてください。

    2025年4月1日より前から育休を取っている場合は?

    2025年4月1日以前から継続して育休を取っている場合でも、申請できることがあります。その場合、要件確認の基準日を「2025年4月1日」として扱います。詳しい計算は会社や担当のハローワークに確認してください。

    申請を忘れた…もう遅い?

    育休給付(ベース)の申請後でも、出生後休業支援給付金だけ後から追加申請できます。ただし申請期限があるので、気づいたら早めに会社に連絡してください。

    保険見直し

    育休中に収入が減ったとき、生命保険・医療保険は今の家計に合っていますか?

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    「育児休業給付金」ほか似た制度とどう違うの?

    「育休でもらえるお金」は複数の制度が絡み合っています。一度整理してみましょう。

    雇用保険(育休中) 出生時育児休業給付金 産後パパ育休(8週以内)67% 育児休業給付金 通常育休(原則1歳まで)67% 出生後休業支援給付金(この記事の制度) 上の2つに13%を上乗せ(最大28日)← 両親14日以上が条件 育児時短就業給付金 時短勤務時(職場復帰後) 健康保険(産前産後) 出産手当金 産休中のお給料の代わり(2/3)

    育休まわりの給付金の関係図

    出生時育児休業給付金・育児休業給付金との違いは?

    この2つは「育休を取っている間のベースの給付金(67%)」です。出生後休業支援給付金はそれに上乗せするものなので、セットで考えるのが正確です。

    出産手当金との違いは?

    出産手当金は育休給付とは別の制度です。産休中(産前6週・産後8週)に会社を休んでいる期間に、健康保険から給料の3分の2が出ます。育休給付とは所管も手続きも別なので混同しないようにしましょう。

    あわせて読みたい サムネイル 出産手当金ってなに?産休中のお給料はどうなるの? 産休中に健康保険からもらえる給付金(2/3相当)の仕組み・計算方法・申請先をわかりやすく解説。

    みんなが気になる Q&A

    2025年(令和7年)4月1日に創設された制度です。それ以前に育休を開始していた方でも対象になる場合があります(2025年4月1日を起点に要件を確認)。

    目安としては本当です。育休中は健康保険料・厚生年金保険料が免除され、育休給付は非課税です。そのため給付率80%でも、税金・保険料を引いた手取りでは通常勤務時とほぼ同額になる計算です。ただし賃金日額の上限や個人差があるので、あくまで「目安」です。

    原則はそうですが、例外があります。配偶者が自営業・フリーランス・無業の場合や、ひとり親・DV別居中などは配偶者の育休取得が要件になりません。例外に当たるかどうかは、会社の担当者かハローワークに確認してください。

    ママが「産後休業中」なら、パパは配偶者要件なしで申請できます。ほとんどの場合、出産直後のパパはこのパターンに当てはまります。ママが産後休業を取らないケース(早期職場復帰など)の場合は、別途確認が必要です。

    就労日数・賃金の支払い状況によって、育休給付金(ベース)が減額または不支給になることがあります。ベースが不支給になる日があると、その日は13%上乗せも出ません。育休中の就労については事前に会社に相談してください。

    育休給付金(ベース)と同時に申請するのが基本です。後から追加申請もできますが、申請期限があります。育休給付の申請期限に合わせて会社と連携するのが一番スムーズです。育休取得のスケジュールが決まったら、早めに人事・総務に伝えておきましょう。

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    この記事はわかりやすさを優先して、細かいルールを省略している部分があります。最終的な要件・書類・金額の上限は、以下の公式資料かハローワークで確認してください。

    この記事は一般的なケースをわかりやすくまとめたものです。最終的な判断・必要書類は、あなたが勤めている会社の人事担当者またはハローワークの案内が基準になります。

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  • 児童手当っていつからいくらもらえるの?申請から受け取りまで全部わかる

    児童手当っていつからいくらもらえるの?申請から受け取りまで全部わかる

    児童手当っていつからいくらもらえるの?申請から受け取りまで全部わかる
    最終更新日:2026.01.31
    ざっくり言うと

    子育てってお金がかかりますよね。保育園・学校・習い事・食費・衣料費……18年間でかかる養育費は平均で2,000〜3,000万円とも言われています。
    この負担を少しでも和らげるために、国から毎月お金が出る制度があります。
    それが「児童手当」です。2024年10月の改正で、所得制限がなくなり、高校生まで対象が広がりました。

    • いくら?月1万〜3万円(年齢・第何子で変わる)
    • 誰が?高校生年代(18歳年度末)まで養育している家庭
    • 所得制限は?なし(2024年10月分から撤廃)
    • いつもらえる?年6回(偶数月)に2か月分まとめて
    • 申請は?市区町村窓口(公務員は勤務先)
    • 注意点は?申請しないと1円も出ない!

    注意:「児童扶養手当(ひとり親家庭)」や「特別児童扶養手当(障害のある子)」は別の制度です。対象・申請先が違います。条件が合えば両方もらえることもあります。

    あわせて読みたい サムネイル 児童扶養手当ってなに?ひとり親家庭が使える給付金 ひとり親家庭が対象の手当。児童手当とは別制度なので、条件が合えば両方申請できます。

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    「児童手当、どう貯めたらいいの?教育費の準備どこから始めればいい?」

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    そもそもなんで国からお金がもらえるの?

    「国が子どもを育てる家庭にお金を払ってくれる」って、なんとなく知ってはいても、「なぜ?」を知っておくと制度の全体像がすっきりします。

    日本では少子化が深刻な問題になっています。子どもを産み育てるのには、お金も時間もかかります。「子育ては大変」「お金が不安」という理由で、子どもを持つことをためらう家庭も増えています。

    そこで「国や自治体が子育ての費用を一部負担することで、少しでも育てやすい環境をつくろう」というのが児童手当の目的です。2024年10月の改正では、さらに多くの家庭が受け取れるように制度が広がりました。

    子育てにはお金がかかる 0歳〜大学まで 平均 2,000〜3,000万円 ともいわれる 少子化・家計の不安 国・自治体が費用の一部を負担 → 児童手当(毎月現金を支給) 申請すれば毎月お金が入ってくる 0歳〜高校生年代まで 月1万〜3万円 18年間で総額 200万円以上 になることも

    児童手当がある理由

    つまり、子育て家庭への国からの「毎月の補助金」が児童手当です。申請さえすれば、条件を満たす間ずっと振り込まれます。忘れずに申請しておきましょう。

    2024年10月の改正で何が変わったの?

    2024年10月分(12月振込)から、児童手当が大きく変わりました。主なポイントは3つです。

    1
    所得制限がなくなった 以前は収入が高い世帯は「月5,000円(特例給付)」しかもらえないか、もしくは全くもらえないケースもありました。2024年10月分からは所得制限が撤廃され、すべての世帯が同じ金額をもらえるようになりました。
    2
    対象年齢が高校生年代まで延長 以前は「中学生まで」でしたが、18歳の年度末(高校3年生の3月31日)までもらえるようになりました。
    3
    第3子以降の支給額が増えた & カウント範囲が広がった 第3子以降は年齢を問わず月3万円に。さらに、22歳年度末までの子どもを「第何子か」のカウントに含められるようになりました。

    おまけに、振込の回数も年3回 → 年6回(偶数月)に増えました。より細かく受け取れるので、家計管理がしやすくなっています。

    「以前は所得が高くてもらえなかった」「中学卒業でもらえなくなった」という方も、2024年10月以降は改めて申請できる場合があります。まだ申請していない方は自治体窓口に確認してみてください。

    いくらもらえるの? 年齢や第何子で変わるの?

    支給額は「子どもの年齢」と「第何子か」の組み合わせで決まります。2024年10月分以降の金額は次のとおりです。

    子どもの年齢 第1子・第2子 第3子以降
    0歳〜3歳未満 月15,000円 月30,000円
    3歳以上〜高校生年代まで 月10,000円 月30,000円

    「第3子以降」の数え方がポイントです。22歳年度末までの子を年齢の高い順に並べて3番目以降が「第3子以降」になります。大学生になった子どもも人数に含まれるので、3人きょうだいの末っ子は月3万円もらえる場合があります。詳しくは自治体窓口に確認してください。

    18年間でいくらになる?

    仮に第1子1人を0歳から高校卒業まで育てた場合のざっくり合計です。

    • 0〜3歳未満(36か月):1.5万円 × 36 = 54万円
    • 3歳〜高校卒業(180か月):1万円 × 180 = 180万円
    • 合計:約234万円(第1子の場合)

    第3子以降だと月3万円なので、18年間でざっくり540万円以上にもなります。申請を忘れると全額もらい損ねてしまうので、出生・転入のタイミングですぐに手続きしましょう。

    教育費準備

    月1〜3万円の手当を「ただの生活費」にしていませんか?

    児童手当を毎月使い切ってしまうと、大学進学時に費用が足りなくなるケースが多いです。専用口座に自動振込で積み立てておくだけでも、18年後の教育費が大きく変わります。

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    誰がもらえるの? 条件はあるの?

    条件はシンプルで、次の2つを両方満たしていればOKです。

    1
    子どもが高校生年代(18歳の年度末)以下である 日本国内に住んでいることが基本条件です。留学などで一時的に海外在住でも、条件を満たせば対象になる場合があります。
    2
    その子どもを養育している(生計を維持している) 父母のどちらか、または祖父母など。共働きの場合は、前年の所得が高い方が受給者になるのが一般的です。

    所得制限はないの?

    2024年10月分からは所得制限が撤廃されました。どんなに収入が高くても、対象の子どもを養育していれば受け取れます。

    公務員の人はどうなるの?

    公務員の場合は、市区町村ではなく勤務先から支給されます。申請先も勤務先になるので、職場の人事・総務に確認しましょう。退職・転職・育休中の身分変更で「勤務先→自治体」に切り替わることがあるので、異動があったときは必ず両方に確認してください。

    整理すると:
    会社員・自営業・専業主婦(主夫)の人 → 住んでいる市区町村の窓口(役所)
    公務員の人 → 勤務先の人事・総務
    どちらも「申請しないと1円も出ない」点は同じです。

    いつ振り込まれるの? 支給スケジュールは?

    児童手当は2か月分ずつ、偶数月にまとめて振り込まれます。年6回の受け取りです。

    振込月 その月に振り込まれる分
    2月12月・1月分
    4月2月・3月分
    6月4月・5月分
    8月6月・7月分
    10月8月・9月分
    12月10月・11月分

    振込日(何日か)は自治体ごとに異なります。お住まいの自治体サイトや、届いた案内文書で確認してください。公務員の方は勤務先の支給日程に従います。

    申請ってどこに何を出せばいいの?

    児童手当は自動では支給されません。必ず自分で申請が必要です。

    申請するのはどんなタイミング?

    • 子どもが生まれたとき(出生届と同じ窓口でその日のうちに!)
    • 他の市区町村から引っ越してきたとき(転入届と同じ日に!)
    • 公務員を退職したとき(勤務先→自治体に切り替え)

    「15日特例」って何?

    出生日や転入日の翌日から15日以内に申請すれば、「申請が翌月になっても、本来の月から支給してもらえる」という特例があります。逆に、15日を過ぎると過去分はもらえません

    「出生届・転入届を出した日のうちに、そのまま児童手当の申請もする」と覚えておくと安心です。

    申請の流れと必要書類

    1
    市区町村の窓口 or マイナポータルで申請書を提出 「児童手当認定請求書」に記入して提出します。
    2
    自治体が審査・認定 内容を確認し、「認定通知書」が後日届きます。
    3
    次の支給月から振込開始 認定後、次の偶数月から口座に振り込まれます。

    一般的に用意するものは次のとおりです(自治体によって異なります)。

    • 認定請求書(窓口またはオンラインで入手)
    • 請求者と配偶者のマイナンバーがわかるもの
    • 本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど)
    • 振込先の口座情報(通帳・キャッシュカードなど)

    「出生届を出したし、自動的に手続きされてるんじゃないの?」と思いがちですが、児童手当は別途申請が必要です。申請した月の翌月分から支給なので、1日でも早く申請しましょう。

    こういうときどうなの?(よくあるケース)

    引っ越し(市区町村をまたぐ)のとき

    転出元の自治体での受給資格はいったん終わります。引っ越し先の自治体で転入予定日の翌日から15日以内に認定請求し直せば、継続してもらえます。転出届・転入届のついでに手続きを済ませましょう。

    離婚・別居中のとき

    原則として子どもと同居して養育している方が受給者になります。別居している親が受給し続けている場合は、受給者の変更手続きが必要なことがあります。状況が複雑なときは、自治体の窓口に相談するのが一番です。

    単身赴任・海外赴任で親子の住所が分かれるとき

    単身赴任の場合は、主たる生計維持者の住民票がある自治体で申請するのが原則ですが、実際の養育状況に応じて例外もあります。海外赴任で父母が海外・子どもが日本という場合は、日本にいる親族を「父母指定者」として指定する仕組みがあります。

    あわせて読みたい サムネイル 転職・退職したとき、社会保険や手当はどうなるの? 会社を辞めたときに必要な手続きをまとめて解説。児童手当の切り替えにも注意が必要です。

    子どもが施設に入所したとき

    施設の設置者や里親が受給者になるのが原則です。詳しくは自治体窓口で確認してください。

    これらのケースでは自己判断で放置しないことが大切です。状況を窓口に説明して、どう手続きすべきか指示してもらいましょう。

    「児童扶養手当」とか「特別児童扶養手当」とは違うの?

    名前が似ていてまぎらわしい制度がいくつかあります。目的と対象が違うので、整理しておきましょう。

    子育て関連のお金の制度(主なもの) 条件が合えば複数もらえることもあります ← このページ 児童手当 → 月1万〜3万円 すべての家庭が対象(所得制限なし)・0歳〜高校生年代 児童扶養手当 ひとり親家庭の生活安定・自立を支えるお金 → 所得制限あり・申請先は市区町村 特別児童扶養手当 20歳未満で中度以上の障害がある子の養育者に → 所得制限あり・障害の程度で金額が変わる 自治体独自の給付・助成 子育て応援給付金、医療費助成など(住む場所によって違う)

    子育て関連の制度マップ

    「児童手当」はすべての家庭が対象ですが、「児童扶養手当」はひとり親家庭専用、「特別児童扶養手当」は障害のある子を育てている方専用のお金です。それぞれ別の制度なので、条件を満たすものはそれぞれ申請できます。お住まいの自治体独自の給付もチェックしてみてください。

    あわせて読みたい サムネイル 児童扶養手当ってなに?ひとり親家庭が使える給付金 ひとり親家庭の生活安定を支える手当。所得制限あり。児童手当と条件が異なるので確認を。

    児童手当、どう使うのが賢いの?

    毎月の手当を生活費に使い切ってしまうのか、将来の教育費として積み立てていくのかで、18年後の家計は大きく変わります。

    まずは「児童手当専用口座」を作る

    いちばん簡単な第一歩は、児童手当の振込先を日常の生活費口座と分けることです。別口座にしておくだけで、「気づいたら使っていた」を防げます。

    ネット銀行の普通預金や子ども名義の口座が人気です。スマホで残高をすぐ確認できるので、「いくら貯まったか」が見えてモチベーションも上がります。楽天銀行やSBI新生銀行など、金利が高めのネット銀行に置いておくのもひとつの方法です。

    つみたて投資や学資保険と組み合わせる

    私立大学4年間の学費は平均400〜500万円とも言われています。児童手当だけでは足りないケースも多く、つみたてNISAや学資保険を組み合わせる家庭が増えています。

    • つみたてNISA:長期で積み立てると児童手当の期間を活かしやすい。価格変動リスクあり
    • 学資保険:受け取り時期を大学入学に合わせやすい。契約者に万一の保障も

    教育費づくり

    「投資?保険?どっちが自分に合ってるかわからない」

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    高校〜大学進学期から逆算して計画する

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    みんなが気になる Q&A

    Q. 申請しないとどうなるの?

    A.申請がないと1円も支給されません。しかも過去分は遡ってもらえない(原則)なので、生まれた月や転入した月にすぐ申請するのが鉄則です。15日特例があるので、出生届・転入届と同じ日に手続きを済ませましょう。

    Q. 申請を忘れていた…今からでも間に合う?

    A.申請した月の翌月分からしかもらえないのが原則です。過去分は基本的に遡ってもらえません。それでも「申請していない」状態よりは今すぐ申請した方がいいので、気づいたらすぐに窓口へ行きましょう。

    Q. 共働きの場合、夫婦どちらが申請するの?

    A.原則として前年(1〜5月分は前々年)の所得が高い方が受給者になります。申請時に判断されるので、どちらか一方が申請すればOKです。わからない場合は窓口に相談すれば教えてもらえます。

    Q. 第3子以降の「数え方」、具体的にどう数えるの?

    A.22歳年度末(大学生年代)までの子どもを、年齢の高い順に1番目・2番目・3番目……と数えます。たとえば「22歳・16歳・5歳」の3人きょうだいなら、5歳の子は「第3子」になるので月3万円もらえます。具体的な判定は自治体が行うため、心当たりがある方は窓口で確認を。

    Q. 離婚協議中で別居しているとき、誰がもらえるの?

    A.原則として子どもと同居して実際に養育している方が受給者になります。状況によって必要書類が変わるので、自治体窓口に現在の状況を説明して指示をもらうのがいちばん確実です。

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    「自分のケースではいくらもらえて、教育費はどう準備すればいい?」

    児童手当・学資保険・つみたてNISA・育休給付……制度はたくさんありますが、「我が家にとって最適な組み合わせ」を教えてくれる人はなかなかいません。FPへの無料相談なら、現状を整理しながら具体的なプランを一緒に作れます。

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    もっと詳しく知りたいとき(公式の情報)

    この記事はわかりやすさを優先して、細かいルールを省略している部分があります。最終的に正確な情報は、以下の公式サイトや、お住まいの市区町村の窓口で確認してください。

    この記事は一般的なケースをわかりやすくまとめたものです。最終的な判断・必要書類は、あなたが住んでいる市区町村の案内が基準になります。

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    子育て・出産まわりで関係しやすい制度をまとめました。

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  • 出産育児一時金って何?もらえる50万円をわかりやすく解説

    出産育児一時金って何?もらえる50万円をわかりやすく解説

    出産でもらえる50万円って何?どうやって受け取るの?
    最終更新日:2026.01.13
    ざっくり言うと

    出産って、入院や分娩の費用でだいたい40〜60万円くらいかかります。
    このお金の負担を減らすために、健康保険から赤ちゃん1人につき最大50万円がもらえます。
    これが「出産育児一時金」と呼ばれるものです。

    • いくら?最大50万円
    • 誰が?健康保険に入っている人(家族も)
    • いつから?妊娠4か月以降の出産
    • 手続きは?ほとんどの場合、病院がやってくれる
    • 双子は?人数分もらえる(2人なら100万円)
    • 期限は?出産から2年以内

    注意:「産休中のお給料のかわり」にもらえるお金(出産手当金)とは別の制度です。両方もらえることもあります。

    あわせて読みたい サムネイル 出産手当金ってなに?産休中のお金のはなし 産休中にお給料が出ないかわりにもらえるお金について、金額の計算方法や申請のしかたをわかりやすく解説。

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    「50万円もらえるのはわかった。でも、結局いくら準備すればいい?」

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    そもそもなんで50万円ももらえるの?

    ふだん病院に行くと、窓口で払うのは3割ですよね。残りの7割は健康保険が負担してくれています。

    でも、出産(ふつうのお産)は「病気の治療」ではないので、この3割負担のしくみが使えません。つまり、入院や分娩にかかるお金は基本的に全額自己負担なんです。

    「それだと出産するのに何十万円も必要になって大変じゃない…?」ということで、健康保険から出産のときにまとまったお金を出しますよ、というのがこの制度です。

    ふだんの病院(かぜ、ケガなど) 窓口で払うのは 3割 残りは健康保険が負担 くらべると… 出産(ふつうのお産) 「病気の治療」じゃないから 全額自己負担 これだと大変… だから健康保険から 50万円 もらえる!

    ふだんの通院と出産の違い

    「出産ってお金かかるんでしょ?」→ はい、でも50万円の補助があるので、実際に自分の財布から出すのは「出産費用 − 50万円」の差額だけ、ということが多いです。出産費用が50万円以下なら、おつりが返ってくることもあります。

    出産費用って実際いくらかかるの?

    病院によってかなり差があります。厚生労働省の「出産なび」で、お近くの病院の費用を比較できます。

    出産なび(公式)で調べる
    ※厚生労働省の公式サイトに移動します

    費用の目安がわかったら、次は「いつまでにいくら貯めるか」の計画が必要です。産休・育休中は収入が下がる期間でもあるので、今のうちに家計の見える化をしておくと安心です。マネーフォワード MEなら銀行・カードを一括管理できます(無料)。

    保険見直し

    帝王切開・切迫早産になったとき、医療保険は使えますか?

    ふつうのお産は保険適用外ですが、帝王切開・入院が長引いたケースでは医療保険が役立ちます。出産前のこのタイミングで、加入中の保険が十分かどうか一度確認しておきましょう。一括比較で今の保険との差額もわかります。

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    50万円もらえるの? 48.8万円の場合もあるってほんと?

    基本は50万円です。ほとんどの人はこちらに当てはまります。

    ただ、次のような場合は48.8万円になることがあります。

    • 妊娠22週より前の出産(早産や流産を含む)
    • 「産科医療補償制度」に入っていない病院での出産

    「産科医療補償制度」って聞き慣れないですよね。ざっくり言うと、お産で赤ちゃんに重い障害が残ったときに補償してくれるしくみのことです。日本のほとんどの病院・助産院が加入しているので、ふつうに出産する場合は50万円の方になります。
    気になる場合は、かかりつけの病院に「産科医療補償制度に加入していますか?」と聞いてみてください。

    双子以上の場合:赤ちゃんの人数分もらえます。双子なら50万円×2=100万円、三つ子なら50万円×3=150万円です。

    誰がもらえるの? 条件はあるの?

    条件はシンプルで、次の2つを両方満たしていれば大丈夫です。

    1
    健康保険に入っている 会社の健康保険でも、国民健康保険(国保)でもOK。旦那さん(パートナー)の扶養に入っている場合も対象です。
    2
    妊娠4か月(85日)以降に出産した ふつうの出産だけでなく、早産・死産・流産・人工妊娠中絶も含みます。

    逆に、もらえないのはどんなとき?

    • どの健康保険にも入っていない(無保険の状態)
    • 妊娠4か月未満で流産等になった場合

    それ以外の人は、基本的にもらえると思って大丈夫です。正社員でもパートでもフリーランスでも専業主婦でも、健康保険に入ってさえいればOKです。

    どうやって受け取るの? 手続きは面倒?

    受け取り方は大きく分けて2パターンあります。そして、ほとんどの人はパターンAなので、実はあまり面倒ではありません。

    パターンA:病院が手続きしてくれる(いちばん多い)

    「直接支払制度」といって、50万円が健康保険から病院に直接払われるしくみです。自分がやることはほとんどありません。

    あなた 病院 健康保険 1 入院時に書類にサイン 「直接支払制度を使います」 2 病院が健康保険に請求 50万円が病院に直接入金される 3 退院時は差額だけ払えばOK! (自分で50万円を立て替える必要なし) 例)出産費用 55万円 の場合 55万円 − 50万円 = 自己負担 5万円

    パターンA:「直接支払制度」のお金の流れ

    つまり、自分で50万円を立て替える必要がないのがこのパターン。退院のときにお財布から出すのは差額分だけです。日本のほとんどの病院がこの方式に対応しています。

    出産費用が50万円より安かった場合:差額分は後から振り込んでもらえます。ただし、自分で「差額を返してください」の申請が必要なことがあります。退院するときに病院の窓口で「差額が出そうですか?追加の手続きは要りますか?」と聞いておくと安心です。

    パターンB:自分で立て替えて、あとから申請する

    次のような場合はこちらになります。

    • 病院が「直接支払制度」に対応していない(小さな助産院など一部)
    • 海外で出産した
    • 何らかの事情で、先に全額払った

    この場合は、退院後に自分で健康保険に申請して、後日口座に振り込んでもらいます。

    パターンBの場合、いったん全額を自分で払うことになります。出産費用が50万円以上かかることもあるので、事前に「いくらかかりそうか」を病院に聞いて、お金の準備をしておきましょう。

    パターンBになりそうな方、また差額が大きくなりそうな方は、楽天銀行の普通預金など利率の良い口座に出産資金を分けて置いておくのもひとつの方法です。

    「直接支払制度を使えない病院で産みたい」「費用が50万円を大きく超えそう」という場合は、出産前に資金計画を立てておくことが大切です。どう準備するか迷ったら、FPへの無料相談も選択肢のひとつです。

    あわせて読みたい サムネイル 出産費用が足りないかも?使える制度と備え方まとめ 出産費用が一時金を超えそうなとき、事前にできるお金の準備と使える制度を整理しました。

    申請ってどこに何を出せばいいの?

    受け取り方によって、やることが違います。

    パターンA(病院が手続き)の場合

    基本的に自分でやることはほぼありません。入院時に病院から渡される書類にサインするだけです。

    ただし、出産費用が50万円より安くて差額が出る場合は、自分で健康保険に「差額の申請」が必要なことがあります。

    パターンB(自分で立て替えた場合)の場合

    退院後に、以下を自分の健康保険に提出します。

    • 出産育児一時金の申請書(健康保険の窓口やサイトで入手)
    • 出産の証明(病院がくれる書類)
    • 領収書・明細書

    「自分の健康保険」ってどこ?

    会社で働いている人 → 会社の総務・人事に聞けばOK。保険証に「○○健康保険組合」や「全国健康保険協会(協会けんぽ)」と書いてあります。
    自営業・フリーランス・無職の人 → 住んでいる市区町村の役所(国民健康保険の窓口)。
    旦那さん(パートナー)の扶養に入っている人 → 旦那さんの会社の健康保険になります。

    期限は?

    出産した日の翌日から2年以内です。うっかり忘れていても2年以内なら大丈夫ですが、なるべく早めに申請しましょう。

    こういうときどうなの?(よくあるケース)

    妊娠中に会社を辞めた場合

    退職しても、次のどちらかでもらえます。

    • 退職後に別の健康保険に入った場合(国保や旦那さんの扶養など)→ その新しい健康保険に申請
    • 退職前に1年以上同じ会社の健康保険に入っていて、退職から6か月以内に出産した場合 → 前の会社の健康保険からもらうことも選べる

    ポイントは「二重取り」はできないということ。どちらか一方を選びます。どちらが有利かは、それぞれの保険料・給付額によって変わります。特に退職後は健康保険の選択で保険料が月数万円変わることもあるので、先に比較しておくのがおすすめです。

    あわせて読みたい サムネイル 退職後の健康保険、どれに入るのが正解? 退職したあとの健康保険の選び方を、任意継続・国保・扶養の3パターンで比較。

    旦那さんの扶養に入っている場合

    旦那さんの健康保険から「家族出産育児一時金」としてもらえます。金額は同じ50万円です。旦那さんの会社の総務・人事に聞けば手続きを教えてもらえます。なお、出産を機に扶養の条件(年収の壁)や家計全体を見直す家庭も多く、扶養内で働き続けるか・仕事に復帰するかの判断はFPに相談する人も増えています。

    あわせて読みたい サムネイル 児童手当っていつからいくらもらえるの? 子どもが生まれたら毎月もらえるお金のしくみ。申請のタイミングに注意。

    流産・死産の場合

    妊娠4か月(85日)以降であれば、死産・流産・人工妊娠中絶でも対象になります。つらい状況の中での申請になりますが、権利としてもらえるものなので、忘れずに申請してください。

    海外で出産した場合

    出産したときに日本の健康保険に入っていれば、申請できる場合があります。海外の病院の書類(出生証明・領収書)と日本語の翻訳が必要です。加入先の健康保険に事前に確認しましょう。

    「出産手当金」とか「高額療養費」とは違うの?

    名前が似ていてまぎらわしい制度がいくつかあります。整理すると、こういう関係です。

    出産まわりのお金の制度(主なもの) それぞれ別の制度なので、条件が合えば複数もらえます ← このページ 出産育児一時金 → 最大50万円 出産の費用を減らすためのお金 出産手当金 産休中にお給料が出ないかわりのお金 → 会社員の人が対象 高額療養費 医療費が高額になったとき上限を超えた分が戻る → 帝王切開などで関係することがある 自治体の助成(市区町村) 妊婦健診の助成、出産祝い金など → 住んでいる場所によって内容が違う ※ 会社員なら上2つを両方もらえることも

    出産まわりのお金の制度マップ

    たとえば会社員の人は「出産育児一時金」と「出産手当金」を両方もらえることがあります。帝王切開の場合は「高額療養費」も使えることがあります。お住まいの市区町村の助成も別でチェックしてみてください(「○○市 出産 助成」で検索するとだいたい出てきます)。

    帝王切開になった場合、一時金だけでなく高額療養費との組み合わせで実質的な自己負担をかなり抑えられるケースがあります。詳しいシミュレーションは次の記事で解説しています。

    あわせて読みたい サムネイル 帝王切開のとき使える「高額療養費」って? 医療費が高額になったとき、上限を超えた分が戻るしくみをわかりやすく解説。

    会社員なら「出産育児一時金」とは別に、産休中の収入補填として「出産手当金」ももらえます。合わせると受け取れるお金はかなり変わりますので、両方の計算をしておきましょう。

    あわせて読みたい サムネイル 出産手当金ってなに?産休中のお金のはなし 産休中にお給料が出ないかわりにもらえるお金について、金額の計算方法や申請のしかた。

    みんなが気になる Q&A

    Q. お金はいつ入ってくるの?

    A.「病院が手続き」パターン(直接支払制度)を使った場合、50万円は病院に直接入るので、自分の口座には振り込まれないのが普通です。出産費用が50万円より安くて差額が出る場合は、申請後に振り込まれます(時期は保険者によりますが、申請から1〜2か月が目安です)。自分で全額立て替えた場合は、申請後に審査のうえ振り込みになります。

    Q. 出産費用が50万円より安かったら?

    A.差額分をもらえます。たとえば出産費用が42万円だったら、50万円−42万円=8万円が戻ってくるイメージです。ただし「差額を返してください」の申請が別途必要なことがあるので、退院時に確認しましょう。

    Q. 無痛分娩でももらえるの?

    A.はい、もらえます。無痛分娩でも帝王切開でも、もらえる金額は同じ50万円です。ただし無痛分娩はオプション費用がかかることが多く、出産費用自体が高くなる傾向があるので、差額として自分で払う金額は増えやすいです。

    Q. 帝王切開だと何か変わる?

    A.出産育児一時金の金額は変わりません(50万円のまま)。ただし帝王切開は「手術」なので、ふだんの病院と同じく健康保険の3割負担が使えます。さらに自己負担が高額になった場合は「高額療養費制度」で上限が設けられます。つまり、出産育児一時金とは別の仕組みでも助けてもらえる可能性があります。

    Q. 申請するの忘れてた…もう遅い?

    A.出産した日の翌日から2年以内であれば大丈夫です。まだ間に合う場合は、早めに加入先の健康保険に連絡しましょう。

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